ワン アンド オンリー 2026

2026.4.24

ワン アンド オンリー2026 特設ページ

作家自身が選ぶ、渾身の一作と最新作をご紹介する『ワン アンド オンリー』
先生方に出品作品についてのコメントをいただきました。

《展覧会情報》
ギャラリー桜の木 軽井沢店
2026年4月25日(土) - 6月1日(月)
10:00-18:00(最終日16:00まで) 火・水・木曜休廊 ※GW(4/29-5/6)

 

“唯一無二の表現”
“かけがえのない存在”
+“特別な作品”

伝統を踏まえ
今様の美を掬い上げ
新時代を創る
気鋭の作家たち

 

小倉亜矢子

 

「天にも昇るの心地せば」日本画 145.5×89.4cm

 

木に咲く白い花、つるに咲く青い花。

どちらも自分にとっては不思議の色の象徴です。

 

白い花の花弁を絞っても白い色素は取れません。枯れて地面に散った花びらはみるみるうちに茶色く変色していきます。その白は咲いているそのときにしか見られない光の色。

 

朝顔の青もまた咲いているその時間にしか見られない色です。開花中の活き活きとした元気な細胞がエネルギーを使ってpH値をあげたとき青色が現れます。花びらがしぼむときにはpHを上げることができなくなり花びらは赤っぽくなってしまうのです。

 

わたしが心惹かれる色やかたちの妙は植物たちの生きている生き様そのものなのだと気づかされます。

 

植物たちはただ一所懸命に生きている。

その姿をわたしはただ一所懸命に描いています。

 

 

司馬遼太郎の著書「アメリカ素描」から次のような一節を見つけました。

―…人間の精神は芸術化されることによって、ようやくカタチとして他者が知りうる―

 

 

人間の精神とは、何なのか。

日々、考えながらの制作が続きます。

 

小倉亜矢子

 

小西敏英

 

「桜」油彩 F6号

 

日々、繰り返し同じ場所を見つめる中で、変わっていくものと、変わらずにそこにあるもの。
その気配に惹かれながら描きました。

 

小西敏英

 

小林海来

 

「青 構造」ミクストメディア 33.5×54cm

 

この絵は実はとても複雑です、画面がほぼ二分されていて左の重き比重の動きのある水の模様、 中心から右にずらされてる黒い円、その右のアレクサンダー・カルダーのモビールのような比重の バランスを持った線、左の水の惑星を細い線で支えて完璧な、そしてとても繊細で壊れそうな、まるで我々の儚さを彷彿とさせる線の表現、多すぎず少なすぎず、無が背景であり同時に信仰であり、物事のエッセンスを凝縮し邪魔なものはなく、この絵だけではない、世界の見方を変えるため、究極を考えるために生まれた作品です。

 

小林海来

 

↓こちらの動画は2020年12月制作です

 

阪本トクロウ

 

阪本トクロウ「富士」アクリル・雲肌麻紙 91×116.7cm

 

色彩によって、気温の違いや空間の奥行きを見せたいと思って、
富士のシルエットを使いながら、空を描きました。

 

阪本トクロウ

 

↓こちらの動画は2021年7月制作です

 

 

佐々木理恵子

 

「光をいだく」日本画 F50号

 

大きな木の影で、光とそよ風と春を感じる心地よい時間

 

佐々木理恵子

 

↓こちらの動画は2020年7月制作です

 

 

橘京身

 

「はろばろに」墨/和画仙 13.5×39.4cm

 

遙かに、ひろびろと。空を広く見わたすさま。

 

遙かかなたに広がる景色を、深呼吸しながら眺めているような、

そんな感覚を見つけて頂けたらうれしいです。

 

橘京身

 

↓こちらの動画は2020年6月制作です

 

田中みぎわ

 

「旅人は故郷を目指す」墨、胡粉/雲肌麻紙 60×180cm

 

 

広い空を胸に抱く大地。

どこまでも続く川の流れ。

山々は心のひだを表すように、幾重にも連なった姿を見せてくれる。

やさしい大気に抱かれて、旅人は故郷を目指す旅に出る。

 

田中みぎわ

 

↓こちらの動画は2020年6月制作です

 

野依幸治

 

「VICE ≈ NICE」油彩/キャンバス 72.7×100cm

 

境界線とは誰が引いているのでしょうか。

たった一本の線が、価値を揺らがすのです。

 

野依 幸治

 

 

 

↓こちらの動画は2020年7月制作です

 

水代達史

 

「Camouflage-玉響-」銅・真鍮・ブロンズ W9×D13×H37cm

 

Camouflage(擬態)を発想の起点に展開している作品群で、生物の巧妙な生存術から見られる造形の愉しさや美しさ、生命の尊さや神秘性を自身の視点で表現しています。

本作のタイトルである玉響(たまゆら)とは、大和言葉で“ひととき”や“一瞬”といった短い時間を表す言葉で、厳しい冬と夏の間に訪れる、一瞬で過ぎ去ってしまうが最も心地よく、心踊る春のひとときに思いを重ねて表現しています。

地を張って生き抜く陸ガメの力強さとエネルギーの根源である球根を重ね合わせ、花開く瞬間の美しさを金属を用いて表した作品です。

 

水代達史