アトリエからこんにちは 番外編 木村圭吾の12ヶ月

2020.12.25

アトリエからこんにちは 番外編
木村圭吾の12ヶ月
遥かなる旅路 -四季彩映- 2021

「毎日毎日、新鮮な思いで自然と向き合い、描くことは、人々を根本のところで幸せにする戦いじゃないかな」

圧倒的な世界観で自然を描き続ける
木村圭吾の12ヶ月。
遥かなる旅路 -四季彩映- 2021

2020年12月25日(金)~2021年1月31日(日)までギャラリー桜の木銀座にてご覧いただけます。
12/28(月)~1/6(水) 冬期休廊

🌸ニューイヤーサロン
2021年1月7日(木) - 1月31日(日)
11:00-19:00 火・祝休廊 / 銀座本店

展覧会のご案内はこちら

 

遥かなる旅路 -四季彩映- 2021

1月 月光寿韻

「月光寿韻」
日本画 P10号

「新春を迎え月の光が次の時代を寿(ことほ)ぐ。
老松に、逞しさと永遠に続く生命力を感じた。
松は300年以上生きると蒼龍たる存在へと変化すると言われる」

 

2月 天空に舞う 皇帝龍

「天空に舞う 皇帝龍」
日本画 F10号

「天空に舞う龍の勇姿は逞しく美しい。
次の時代と生きる賢者の登場である」

 

3月 爛漫錦帯橋

「爛漫錦帯橋」
日本画 P6号

「山口県岩国市五連のアーチの橋である。
桜爛漫の頃、橋の上から歌舞伎役者が見得を切る所作が目に浮かぶ。
桜花と月、そして橋の共演に日本風土の美しさが伝わってくる」

 

4月 櫻花爛漫 三春の瀧桜

「櫻花爛漫 三春の瀧桜」
日本画 F20号

「樹齢1000年、世界第一の枝重桜である。30代頃から取材を開始した。
満開の時、心の躍動と生きる指針を与えてくれる。
いついつまでも咲き続けて欲しい」

 

5月 御国の曙

「御国の曙」
日本画 SSM

「北陸地方に咲く牡丹の名。可憐に優しい姿でアトリエの庭に咲き、そよ風が優しい香りを伝えてくれる」

 

6月 清風奥入瀬

「清風奥入瀬」
日本画 S3号 SOLD

「北の旅は楽しい。特に奥入瀬は四季を通じて美しい。
新緑の景色の新鮮な色彩が、森林の舞台を演出してくれる」

 

7月 白い旋律(ナイアガラ)

「白い旋律(ナイアガラ)」
日本画 M10号

「ロッキー山脈の壮大な絶景の取材を終え、心躍るナイアガラ滝にいよいよ大接近した。クルーザーに乗り雨具を被りながらのスケッチであったが、水に濡れて全く使用できなかった。超越した水のエネルギー。そこに壮大な歴史の繰り返す様を見て、大きな取材が出来た。画室に戻り制作を開始した」

 

8月 満天の煌めき

「満天の煌めき」
日本画 S20号

「ベイ横浜の花火の夜景である。高層ビルから見る光の祭典は、現代と未来をリンクする希望の架け橋だ。あまりにも美しい姿に酔いしれた、夏のひと時であった」

 

9月 孤高

「孤高」
日本画 S6号

「梟は森を守る番人であり、勇者である。大きな眼で時代の流れを知り、穏やかに未来を見つめる孤高の哲学者でもある」

 

10月 錦秋紅葉台

「錦秋紅葉台」
日本画 P6号

「瀬戸内海の安芸の宮島に存在する。海の青さと紅葉が絶妙で、自然に出来たオレンジと朱色のゴブラン織が人々を優しく包んでくれる」

 

11月 新雪の浅間山

「新雪の浅間山」
日本画 P10号

「様々な方角から浅間の姿を見る。キラキラ輝く純白の衣装を身にまとい、優しく可憐な姿をあらわす。
カラマツの樹林のリズムと山のハーモニーが格別だ」

 

12月 黄金富士

「黄金富士」
日本画 110号 SOLD

「私の画室から御殿場に入り、須走道路から富士一周が始まる。
山中湖、河口湖等、富士五湖に取材する。
春、桜満開の頃、狩宿の下馬桜、朝霧高原等で、あまりにも眩し過ぎる黄金の富士に出逢う事がある。世界には富士より高い連山名山アルプスが存在するが、四季を通じて変化する富嶽は人々の心の旋律が投影される。
いつまでも美的な故郷であって欲しいし、又そうであり続けるであろう」

 

木村圭吾 アトリエからこんにちは 2020年8月