佐々木理恵子 vol.1  “青葉”

2020.7.10

佐々木理恵子 vol.1 “青葉”

緑溢れ、花の名所も数多い湘南藤沢のアトリエで制作する日本画家佐々木理恵子。
青葉のシリーズについてお伺いしました。

世界の、あるいは私の中の美しいものや、
ときめきを切り取った、そのような作品を作りたい。

佐々木理恵子

アトリエ

青葉を描く

岩絵の具の美しさ

絵具はかなり厚塗りで、キャンバスが全く見えないくらい岩絵の具をのせている。
「日本画の絵具はそれだけで美しい。
絵具の瓶を見たら誰だって気持ちが高揚しますよね。
絵具そのものに美の力を感じます」

ちぎり箔

「学生の時、箔足がある貼り方は、きちんとした感じで整いすぎていて、
面白くないなと思いました。箔足を無くすにはどうしたら良いかと。
何枚も重ね貼りをしていくと箔足がなくなっていって、
それから現在のように、ちぎって何色も重ねて貼るようになりました」

作品に合わせ数種類の箔を重ねる

初めは1種類の箔を使うことから始めた。
数種類の金箔を使い始めたのは、
画面にアンティークな感じを出したいと思ったのがきっかけ。
ちぎり箔は一度貼りはじめたら気の済むまで繰り返す。

箔と和紙

新しい画肌や画面の表情を作るために、厚さの異なる和紙や、
岩絵の具の粒子の粗さの組み合わせを変えて試してみる。

ゆずり受けた道具

これまでの出会いのなかで譲り受けた刷毛。
大事にしたいと、まだ使えずにいる刷毛もある。

3つの質問

Q.青葉を描き始めたきっかけをお聞かせください。
A.数年前に爽やかさを求めて描き始めました。
花を描くときは花そのものの美しさに注目します。
やはり花を一番目立たせるために、花を置くリズムを考えます。
葉を描くときは一枚一枚の葉そのものというより全体に目が行きます。
その周りの空気というか、空間に。
葉を描く時は、葉も空間も同じくらい主役です。

Q.2019年に「木漏れ日」のシリーズを発表されました。
葉を描く中で、何か意識の違いはございますか。
A.木漏れ日の作品は、葉を描き始めてからは最近の作品になります。
青紅葉は葉の周りの空間を描いていますが、木漏れ日は光です。
葉を使って光を描きたかった。空間と光が主題です。
今までは青紅葉一種類しか描いていませんが、
いくつかの種類の草、蔦とか組み合わせて描いてみたいと思っています。
今、準備中です。

Q.先生の箔の使い方は特徴がありますが、
最近は構築的な要素が加わりました。
どのようなきっかけがあったのでしょうか。
A.数年前から、箔のきらめきを抑えてしっとりさせるために、
極く薄い典具帖紙などの薄紙を使っています。
紙の薄さの違いで透け具合が変わるので、
どれを貼るかいろいろ試して実験しています。
箔の上に水干絵具でモチーフを描き、薄紙を貼る、
最後に岩絵の具で更に描く、という順序です。
薄紙はいつか使ってみたいと思ってずっと持っていた紙です。
同じことをやり続けるだけでなく、
何か新しいことを始めてわくわくしたい、
新しいことでたまには困ってみた方が面白い、そんなふうに考えています。

 佐々木理恵子 作品 01〜08

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佐々木理恵子作品01
風薫る Ⅰ

技法     岩絵の具、水干、箔/麻紙
制作年    2017年
作品サイズ  M50(72.5cm×117cm)
額寸     85cm×128.8cm×厚み5.8cm
備考     印、ともシール有
価格     ¥1.000.000(税込価格¥1.100.000)※額代込みのお値段です

「葉のまわりの空間も同じくらい主役」
ちぎり箔の空間は、射し込む光の移り変わりで箔の様子が千変万化し、青紅葉を彩る。
部屋の空気を爽快にしてくれる大作。

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