2023.4.1
大和田いずみ vol.1 “花”
*こちらは2020年6月に掲載した記事です
関東三大七夕祭りで有名な平塚市。
平塚駅に程近いアトリエと、晴れた日には海と富士山が望める
自宅アトリエで制作する大和田いずみ。
人物画や海や街、多彩なモチーフのなかで、
第1回は“花”という主題と、制作のプロセスについてお聞きしました。
「楽園 Passion Flowers」
油彩/キャンバス M120(97cm×193.9cm)
柔らかな空気を含んだ画面と
油彩でありながら透明感が特徴的な
大和田いずみのアトリエへ
作品制作のプロセス
第一楽章
下地づくり-抽象表現-
何を描くかは決めないまま、まずは刷毛で画面に空気の流れを作る。
色やマチエールによってランダムに描き、様々な温度、湿度のあるキャンバスが生まれる。
モチーフによって選べるように下地キャンバスは沢山作っておく。
大和田絵画の特徴である空気感はすでに下地づくりからはじまっている。
コンポジション
描きたいモチーフにあわせて下地キャンバスを選んだり、下地キャンバスからモチーフがイメージできたり。
モチーフと下地キャンバスの空気感が一致したときに構図が決まる。
第二楽章
色を置いていく
まずはモチーフの色と反対の色をのせていく。さらに様々な色をのせていきながら、拭いたり、はがしたり、試していく中で、ポンと色気が生じる瞬間がある。透明感がうまれる。
第三楽章
鉛筆でアウトラインを加える
鉛筆は下書きではなく、画面にニュアンス、リズム感を出すための重要なアクセントとなる。
第四楽章
仕上げ
下に重ねた色を活かしながら、モチーフに近い色をのせていく。
仕上げのスパイスとして、オイルパステルを塗り込み指で馴染ませる。
最後は鉛筆でサインを入れて。
大和田いずみの花とは
Q.花のテーマが多いのはなぜですか
A.シンプルに色から元気をもらえるから、美しいと素直に思えるから。
描きたい花はつきないです。
Q.花を描くときに気をつけていることはありますか
A.そこにあるという「存在感」です。
Q.特にブーケのシリーズでは「これは何の花を描いているのですか?」という質問に、あまりハッキリとお答えにならないこともありますね
A.庭の花や野に咲く花、花屋さんの店頭の花など、様々な花との出会いがあります。
一番大切にしているのは、その瞬間におもしろいと感じる形や色です。
花だったり、葉だったり、枝だったり、茎だったり。
それを一本一本感じるままに描きます。花の種類や名前には、あまりこだわらないですね。
Q.どんな花の絵が好きですか
A.透明感と重さが良いバランスで、さらにリズム感があるものです。
Q.一番好きな花を教えてください
A.バラは特別な存在です。
コレクターの言葉
大和田いずみの作品は
飾る場所を選ばない
どこに飾っても圧倒的な空気感をつくりだす。
玄関ならば、優しく迎えてくれて、元気に送り出してくれる。
廊下だったら、細長いギャラリーに変わり、各部屋へといざなってくれる。
リビングならば、華やかさを演出してくれる
書斎ならば、そっと見守ってくれる。
寝室ならば、ただただ癒して包み込んでくれる。
大和田いずみ 作品 01〜10
大和田いずみ作品01
バラ
技法 油彩/キャンバス
作品サイズ SSM(22.7cm×22.7cm×厚み1.9cm)
額寸 現状額装未
備考 サイン有
SOLD
【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい。
最も代表的な構図 “画面を突き抜けるバラ”。
大切なかたやご自分へのプレゼントに。
「花瓶に挿した花なのか?地面から咲く花なのか?差し上げる1本のバラなのか? は、それぞれ見るかたの好きなイメージで想像してみていただけると嬉しいです」
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