橘 京身  vol.1  “ことば”

2020.6.19

橘 京身 vol.1 “ことば”

書に軸をおき、新たな文字表現を求め続ける橘京身の「アトリエからこんにちは」です。

古の智慧の懐のもとに
「表現する文字は常に今の自分の映身でありたい」という想いで、
対象を自分なりに解釈し、新たな文字表現を求め制作を続けています。

私の制作における根底は書です。

伝達が文字の意義だとすれば、これも一つの伝達の形だという世界を、
書における‘線質、墨色、余白’のもとに生み出していきたいと想っています。

制作は繰り返しの連続。書けないことのほうが多い。
ただ書けるまで書き続けるしか答えはないと私は思っています。

橘京身

 

テーマはことばいまの自分、古代の人々、人類の知と照らす、深まりが作品に。
書物、いにしえの教えは重要であり、
制作に入る際には必ず目を通す。
古代のひとのおもいを掬いとり、今の自分のおもいをリンクさせる。

 

墨色の表情墨は膠と煤を混合させ固形化したもの。微細な鋒鋩がある硯に水をそそぎ、固形墨をおろしてゆく。
人類が三千年以上の時間をかけて追求してきた大切な遺産。
「母や恩師から譲り受けた墨、出会って大切にしてきた墨。使う時期によって墨色の表情が変わるので、その変化は楽しみのひとつです」

 

墨色は無限に変化する
墨を磨り始めると常に7、8時間は硯に向かう。粘りが出るまで、やさしく、やわらかく。
墨によっては、2,3週間風通しの良いところで寝かし、宿墨を生む。
「宿墨を使うのは思いがけない墨色が生まれるから。宿墨ならではの透明感、立体感を魅力的に感じます」

 

紙との出会い墨と紙との相性は、作品を書く上での大切な土台となる。
枯れた紙は、墨色に深みを出す。
*写真の画宣紙は80年代に中国で漉かれた亀紋宣。

 

紙に現れる墨色が肝心
書きたい言葉のイメージに合うか、
墨色をみる。時間をおき、かわいた時の、墨色の滲み具合を試す。

 

呼吸で書く右手と筆が一体化し、墨を含んだ筆が紙を掴み、一瞬を捉え、全ての呼吸が重なった時に、作品が生まれる。

 

線質、墨色、余白“線質、墨色、余白がきちんと捉えられているかどうか”
それは制作する上でいつも大切にしていること。

 

 3つの質問

Q.テーマはどのように生まれるのですか
A.等身大の自分を表現したいという想いがあるので、その今の自分ときちんと向かい合っていくと生まれてきます。

Q.作品のかたちが生まれる過程を教えてください
A.
今自分は何を考えているのか?
何をおもっているのか?
何を求めているのか?
その想いを文字や言葉で表現すると何になるのだろうかと。
文字や言葉には、字源や語源、なぜそのかたちになったか、使われてきたかという歴史があるので、自分の想いと重なる文字や言葉が見つかるまで字書を見続けます。
そうやって見つけた文字や言葉の背景にある古代の人の想いをきちんと掬いとった上で、(文字のかたちは誰かが作ったものなので、それを借りて表現するのではなく)自分でかたちを組み立てていきます。

Q.今回は2009年から2020年の作品をみせていただきましたが、変化したことはありますか
A.2011年ころから、文字のかたちにとらわれない作品を書きはじめたことでしょうか。
それまでは文字のかたちにこだわって表現をしていましたが、そのかたちにとらわれず、自分自身のかたちで表現をしたら、幅が広がった気がして、とても解放された気持ちになったことを覚えています。

 

 

 橘 京身 作品 01〜07

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橘 京身 作品01
音なひ

技法     墨/亀紋宣
制作年    2020年
作品サイズ  34cm×127.5cm
額寸     現状額未
価格     ¥300.000(税込価格¥330.000)※額代込みのお値段です
【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい

最新作!
「音の重なり、呼応する様、響き合う姿。 響き渡らせた先に見える新たな景色を表現できればと想い制作した作品です」

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