田中 みぎわ vol.1 “原点”

2020.6.12

田中 みぎわ vol.1 “原点”

« 1 2 «

6_展示の様子_額イメージ
1_作品
2_作品_額入りイメージ
3_画面3分割_上
4_画面3分割_中
5_画面3分割_下
7__アップ_3
8_アップ_1
9_アップ_2
10_アトリエにて
6_展示の様子_額イメージ
1_作品
2_作品_額入りイメージ
3_画面3分割_上
4_画面3分割_中
5_画面3分割_下
7__アップ_3
8_アップ_1
9_アップ_2
10_アトリエにて

田中みぎわ作品01
天の帳(てんのとばり)

技法     墨、胡粉/雲肌麻紙
制作年    2007年
作品サイズ  180cm×55cm
額寸     現状額装未
備考     ともシール有
価格     ¥1.000.000(税込価格¥1.100.000)※額代込みのお値段です

【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい。

 

「この絵は屋久島でのスケッチをもとに描きました。
屋久島は樹齢三千年といわれる縄文杉をはじめ、
島の中での高低差が大きく、様々な気候の植物が生育することなどで有名なところですが、
私は、その島の周囲を取り巻くたくさんの港にある堤防に魅了されました。
島の周囲には珊瑚礁もありますが、すぐに外海になるようです。
そのため波が高く、たくさんの堤防が港を守っています。
海面から堤防の上まで8〜9メートルもあるような高い堤防があり、
その先端にいくとすぐ眼下に生きたうねりを見ることができました。
その先端にたち風を受けていると、
舟の先端にたち航海をしているような気分になります。
堤防は格好のスケッチ場所だったのです。
その堤防の上で何を描いていたかというと、『天の帳』のような風景でした。
海の上を大きな雲が、雨と光の足を従いながら滑っていきます。
その様子を360度体感しながら描いていきます。
やがて、その大きな雲は頭上で雨を降らせ、西に去っていきました。
その一連の様子は、まるで大きな神様の手のひらが、海をなでていくようでした。
そんな風景をもとに描きました」

階段室、玄関の正面、廊下の突き当たり・・・。暮らしのなかの、正面の壁に。

5_展示の様子(額イメージ)
1_作品
2_作品_額付イメージ
3_画面分割_右
4_画面分割_左
6_アップ_1
7_アップ_2
9_アトリエにて
5_展示の様子(額イメージ)
1_作品
2_作品_額付イメージ
3_画面分割_右
4_画面分割_左
6_アップ_1
7_アップ_2
9_アトリエにて

田中みぎわ作品02
霧の音

技法     墨、胡粉/雲肌麻紙
制作年    2013年
作品サイズ  45.5cm×60.7cm
額寸     現状仮額
備考     ともシール有
価格     ¥510.000(税込価格¥561.000)※額代込みのお値段です

【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい。

 

「広くゆったりとした菊池川に、細かい雨霧が降り注いでいる。
夕暮れ忍び寄る足音のように、雨音がそっと水面(みなも)を叩く。
季節を促す細かい雨だ。
人々の心の細かいひだの内にも、やさしい雨は音をたてずに、
ゆっくりとゆっくりと染み込んでいく。
目をとじて、親しい隣人の訪れのような懐かしさを感じている」

霧の神秘を寛ぎの場所へ。雄大な川の広がりに心解き放たれる作品。

5_椅子とテーブル_
1_作品
2_作品_額入りイメージ
3_画面分割上_
4_画面分割下_
6_アップ1
7_アップ2
8_アップ3
5_椅子とテーブル_
1_作品
2_作品_額入りイメージ
3_画面分割上_
4_画面分割下_
6_アップ1
7_アップ2
8_アップ3

田中みぎわ作品03
故郷への道

技法     墨、胡粉/悠久紙
制作年    2018年
作品サイズ  45.6cm×27.3cm
額寸     現状仮額
備考     ともシール有
価格     ¥300.000(税込価格¥330.000)※額代込みのお値段です

【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい。

 

「熊本の家付近に流れている、菊池川の夕日をモチーフに描きました。
自分の心のなかにいつも流れる、故郷の川だと思っています」

- 作品によせて -
この川がいつも私の心に流れている
とくとくと水が注ぎ込んでくる
広い空を胸に抱く大地
どこまでも永遠に続く川沿いの季節の花
ゆるやかな流れが遠くまで続く
心がだんだん満たされていく
川音を聞きながら
いま、懐かしい山河に抱かれている

5_椅子とテーブル_
1_作品
2_作品_額入りイメージ
3_画面分割_右_
4_画面分割_左_
6_作品アップ
7_作品アップ
8_作品アップ
5_椅子とテーブル_
1_作品
2_作品_額入りイメージ
3_画面分割_右_
4_画面分割_左_
6_作品アップ
7_作品アップ
8_作品アップ

田中みぎわ作品04
こだま

技法     墨、胡粉/悠久紙
制作年    2018年
作品サイズ  23cm×62cm
額寸     現状仮額
備考     ともシール有
価格     ¥300.000(税込価格¥330.000)※額代込みのお値段です

【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい。

 

一日の始まりのエネルギーを感じる一点。

「熊本の家の近くに、大きな農業用のため池があります。
しかしここは小高い日岡山を背にした美しい湖であり
季節折々の風景を鏡のように映し出します。
私は朝夕この湖にスケッチに通います。
ここは“わたしの学校”なのです。
門は広く、山裾に両手いっぱいに開け放っています。
席は自由、天井は空、教室は木陰の下…。
太陽が昇るときも、月夜の晩にもわたしはここで学ぶのですが
あるとき、夜明けに濃霧がかかりました。
ひろいひろい霧の中の湖、その真ん中に太陽が浮かんできます。
下の水面にも太陽が映るから太陽がふたつ、幻想の野原を映し出しました。
そのとき、音が聴こえました。それは霧の中、
光の粒子となりこだまのように響き渡ります。
ふと禅の公案に『片手の音』というものがあることを思い出しました。
片手の音ってこんな音ではないかな…と、そのとき感じたのです」

5_椅子とテーブル
1_作品
2_作品額入り
3_画面分割右
4_画面分割左
6_横から額込み2-1
7_横から額込み4
8_作品アップ1
9_作品アップ2
10_アトリエにて
5_椅子とテーブル
1_作品
2_作品額入り
3_画面分割右
4_画面分割左
6_横から額込み2-1
7_横から額込み4
8_作品アップ1
9_作品アップ2
10_アトリエにて

田中みぎわ作品05
孤独の客間

技法     墨/雲肌麻紙
制作年    2007年
作品サイズ  30.3cm×70cm
額寸     44cm×83.7cm×厚み4.7cm
備考     ともシール有
SOLD

 

東京、武蔵野吉祥寺に住んでいたころの作品。
潤む風、大地の匂い、リズム、感覚を開く一点。

「武蔵野を散策していたころ、スケッチをするために樹々や水辺を求めて歩きました。
とくに人の居ない雨の森に親しみました。
名もない沼の水際に草木がたっぷりと水分を吸って頭(こうべ)をたれている。
雨粒に水面が揺らいでいる。濃い土の匂い、水の匂い…。
まるでここは孤独の客間だと感じました。
自然の音を聞いていると心地よい。川の音、木々のせせらぎ、水の音。
それらは確実に宇宙のリズムを知っている。
星の旋律を聴き、それにあわせて奏でている。
その音に心を傾けるとき、心に深い静寂が訪れます」

1_作品のみ
2_作品_額入りイメージ
3_画面分割上
4_画面分割下
5_椅子とテーブル
6_作品アップ1
7_作品アップ2
8_作品アップ3
9_アトリエにて
1_作品のみ
2_作品_額入りイメージ
3_画面分割上
4_画面分割下
5_椅子とテーブル
6_作品アップ1
7_作品アップ2
8_作品アップ3
9_アトリエにて

田中みぎわ作品06
山懐に抱かれる

技法     墨、胡粉/雲肌麻紙
制作年    2013年
作品サイズ  45.5cm×53cm
額寸     現状仮額
備考     ともシール有
価格     ¥450.000(税込価格¥495.000)※額代込みのお値段です

【額装について】
当社推奨額装にて制作致します。
額およびマットの色は、お選びいただけます。
推奨額装以外でご希望の場合、別途お見積にて制作致します。お気軽にご相談下さい。

 

四国の吉野川を描いた作品。
静寂のひととき、やわらかな墨色につつまれるような一点。

「広くゆったりとした流れ、その色はやさしい浅葱色。
なんと詩情のある展開でしょう。
朝から湿った空気が流れ込み、かたまりとなった雲は
次々と空を流れていきました。
すると、湿気をともなった風がさっと野山を洗います。
やがて、風は止み、なめらかな絹地のような空になりました。
山のてっぺんから少しずつ少しずつ、白くなってきました。
まるで霞のベールが下りてきたように。
いくつも重なる山の稜線が少しずつ、ひとつずつ、
穏やかに姿を隠していきます。
そしてあたりの野山は細かい音のない雨に包まれました。
音のない雨が野に、山に、畑に降り注ぎ染み込んでいきます」

アトリエからこんにちは 田中みぎわ vol.2 “月と太陽” 2020年10月

« 1 2 «