平松礼二  vol.1  “睡蓮”

2024.3.9

平松礼二 vol.1 “睡蓮”

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平松礼二先生からのプライベートメッセージ

昨年の9月に軽井沢のアトリエの渡り廊下から足を踏み外し、下腿部を骨折してしまいました。
4ヶ月以上入退院を繰り返しましたが、現在はこのプロジェクトに専念しています。世界中が新型コロナの影響で暗いニュースが続き、外には全く出られないけど、画家は描くことに集中できますからね。あっ、Tsuruyaに1回買い物に行ったかな(笑)。
好きなビールも飲まず、最初は車椅子のまま、1月から描き通しで、未だかつて無いほどの相当なエネルギーで描いてます。
正直フウ~フウ~です。

実は作品を描くことが出来なかった入院中には、「手摺はつけたが、あの渡り廊下は鬼門だから2度と歩きたくない」と思い、「これから100メートルの大作を完成しなければならないのに・・・」と、焦りもありました。
しかし、そうだ!それならば、渡り廊下を使わずに済むように、アトリエとリビングを直接つなぎ、モネが晩年大作を描くためにアトリエを作った様に、自分も、大作を同時に3点描けるアトリエに拡げてしまおうと。
すぐに地元の建設会社に依頼し改装しましたね。これも骨折をしたからかな(笑)。

偶然の積み重ねだけど、あのオランジュリーの睡蓮の大壁画に出会ってから30年近く経って、当時のモネと同年代になってみると、雲の上の人だったモネの存在が近くなってきて、更にモネが好きになりました。
研究を重ねていると人間くさい部分もみえてきて、僕との共通点が色々あってね。
花が好きで、自然が好きで庭をつくってしまったことはもちろんだけども、モネはカーキチでスピード狂だったとか・・・。実は僕も車大好き。さすがに今は安全運転ですよ(笑)。

平松礼二

5_展示の様子
1_作品
2_額入り
3_分割右
4_分割左
6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
10_アップ3
11_額アップ
5_展示の様子
1_作品
2_額入り
3_分割右
4_分割左
6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
10_アップ3
11_額アップ

平松礼二 作品01
ジヴェルニー 光る池

技法     日本画/絹本
制作年    2016年
作品サイズ  P20号(52cm×72.5cm)
額寸     68.5cm×88cm×厚み7cm
備考     落款、ともシール有
価格     ¥8.000.000(税込価格¥8.800.000)※額代込みのお値段です

ノルマンディーの光を金色に見立てて。雀は遊び心から。
キラキラと優しい眩しさのある作品。

5_展示の様子1
1_作品
2_額入り
3_分割右
4_分割左
6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
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11_額アップ
5_展示の様子1
1_作品
2_額入り
3_分割右
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6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
10_アップ3
11_額アップ

平松礼二 作品02
モネの池・柳

技法     日本画/絹本
制作年    2016年
作品サイズ  F12号(49.8cm×60cm)
額寸     65.5cm×75.8cm×厚み6.5cm
備考     落款、ともシール有
価格     ¥6.000.000(税込価格¥6.600.000)※額代込みのお値段です

光が池に降り注いで反射している。
赤蜻蛉は僕の相棒。
柳が優しくなびいている。
蜻蛉は勝ち虫 。縁起物。

5飾った様子1
1_作品
2_額入り
3_分割上
4_分割下
6飾った様子2
7ななめ
8アップ1
9アップ2
10アップ3
11額アップ
5飾った様子1
1_作品
2_額入り
3_分割上
4_分割下
6飾った様子2
7ななめ
8アップ1
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10アップ3
11額アップ

平松礼二 作品03
すいれんの池・風

技法     日本画/絹本
制作年    2016年
作品サイズ  S6号(40.5cm×40.5cm)
額寸     55cm×55cm×厚み6m
備考     落款、ともシール有
価格     SOLD

蝶が舞う。
「古典的な色彩ではなく、可愛く表現するための色彩に」
さらさらと風が渡るような瞬間を切り取った作品。

5飾った様子1
1_作品
2_額入り
3_分割左
4_分割右
6飾った様子2
7ななめ
8アップ1
9アップ2
10アップ3
11額アップ
5飾った様子1
1_作品
2_額入り
3_分割左
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6飾った様子2
7ななめ
8アップ1
9アップ2
10アップ3
11額アップ

平松礼二 作品04
モネの池 春秋図

技法     日本画/絹本
制作年    2016年
作品サイズ  F6号(31.5cm×40.5cm)
額寸     46cm×54.8cm×厚み6cm
備考     落款、ともシール有
価格     SOLD

西洋ではあり得ない表現を、挑戦するつもりでフランスで発表した作品。ミステリアスで面白いと高い評価を受けたテーマ。
東洋、西洋。時空を越えて。

5_展示の様子1
1_作品
2_額入り
3_分割上
4_分割下
6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
10_アップ3
11_額アップ
5_展示の様子1
1_作品
2_額入り
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6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
10_アップ3
11_額アップ

平松礼二 作品05
すいれん さくら

技法     日本画/絹本
制作年    2016年
作品サイズ  S6号(40.5cm×40.5cm)
額寸     55cm×55cm×厚み6cm
備考     落款、ともシール有
価格     SOLD

古典的表現。
バックの池面とさくらの花びらを金色の光で輝かせ、葉は墨色で表現。
あかい睡蓮が凛として美しい。

5_展示の様子1
1_作品
2_額入り
3_分割左
4_分割右
6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
10_額アップ
5_展示の様子1
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2_額入り
3_分割左
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6_展示の様子2
7_ななめ
8_アップ1
9_アップ2
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平松礼二 作品06
モネの池 夢花

技法     日本画/絹本
制作年    2017年
作品サイズ  F6号(31.5cm×40.5cm)
額寸     46.8cm×56cm×厚み6cm
備考     落款、ともシール有
価格     SOLD

風のない、静かな池。
金色のバックは金色の雲。
雲の切れ目は池の青さ。
金と群青の組み合わせが古典的に表現された作品。

◆ 編集後記 ◆

不屈の精神!
どんな状況が訪れても、全てをバネにして描き通される平松先生の姿勢に、身の引き締まる思いを強く感じました。

平松先生ご夫妻に優しく見送っていただきながら、アトリエを後にしました。

 

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