平松 礼二

2019.8.10

"江戸・ニッポンの美への驚愕"が起爆剤となった印象派から100年の時を越えて

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先程、今展覧会のための新作を拝見させていただきましたが、今回は非常に雲が存在感を放っているように感じました。

 

[平松] ノルマンディの空は一刻も休むこともなく、くるくる姿を変えるので、見飽きるということがないんだ。きっとモネも飽きず眺めていたことと思うよ。気流の影響で雲が多い地域でね。また、空を走る雲が途切れて光が射しこんだり、雲が勢いを増して光が鈍くなったり、と光を追うと雲を追うことになる。例えば、ウジェーヌ・ブータンが描くノルマンディの風景も雲の描写が非常に特徴的だよね。印象派の画家たちが好んで描いたという土地を訪れるとその度に発見があって、個々の画家の視点に着目しても興味を誘うモティーフが見つかる。今回のこの“雲”もその一つですね。

 

『エトルタの雲』日本画12号

『エトルタの雲』日本画12号

 

[岩関] ありがとうございます。先生、今回ご来廊くださいます皆様へのメッセージをお願いいたします。

 

[平松] 今回の展覧会には、特別な思いがあり、強い想いが湧き上がってきます。

桜の木さんとは、甲州街道沿いの幡ヶ谷の画廊での個展から幾歳月、コレクターの皆様と共に歩む美の足跡を一歩ずつ刻ませて頂き、今日に到りました。ご支援いただいた作品は数百点にのぼります。私の作家人生を支えてくださったコレクターの皆さんと画廊の皆さんに心より感謝をしています。

今回の個展は全ての想いをこめて、私の最高、最大の充実した発表になれば、と画家人生の全てを賭ける記念展にしたい。画家冥利に尽きるほど喜び存分に活動させていただけた最大の感謝を、支援者の皆様に捧げる機会にします。

 

[岩関] ファンの皆様、きっととてもお喜びになられることと存じます。私どもにまでもったいないお言葉を頂戴いたしまして、思わず涙ぐんでしまいました。先生のこの上ない激励に恥じない展覧会にしたいと存じます。

16日(日)の初日には、奥様とお運びくださるとのこと、嬉しく有り難く会場にてお待ち申し上げております。

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平松礼二 ―交差する光―
フランス、ノルマンディとジャポン、江戸・東京

於 ギャラリー桜の木 銀座
2017年4月16日(日)~ 4月30日(日) 火祝休廊 午前11時~午後7時