平松礼二 「桜と鯉と」 日本画(61.0×65.0cm)
平松礼二 「晩夏」 日本画 SM
平松礼二 「さくら抄」 日本画10号
*掲載写真は作品の一部です。各画像をクリックすると拡大します
平松礼二展 「ジャパン・インパクト」 2009年4月25日(土)〜5月25日(月) ギャラリー桜の木 軽井沢店



4月後半の軽井沢は、全国的に一足遅くゴールデンウィークに桜が楽しめる場所でもあります。ゴールデンウィーク、桜舞う軽井沢にて日本画家・平松礼二による待望の個展「ジャパン・インパクト」を開催いたします。ギャラリー桜の木 軽井沢の5つ
の空間で、「櫻」、「美の冒険」、「日本の美」などをテーマに2009年の平松礼二の万華鏡のような展覧をいたします。

2009年3月、一ヶ月間にわたり銀座本店で開催した展覧会では発表されなかった陶版画や、フランスにて制作された貴重な版画もお楽しみ頂けます。皆様の御来廊を心よりお待ち申し上げております。


銀座ギャラリー桜の木

平松礼二 プロフィール 
平松礼二
Photo by Suenobu Shigyo

 平松礼二は1941年に東京生まれ、高校美術科在学中から横山操にあこがれて画家を志し、氏が所属する青龍社に出品、入賞を重ねます。川端龍子、横山操が没し青龍社解散後は創画会を経て無所属で作品発表を続けています。ライフワークとなる「路」シリーズがスタートした30代後半、「横の会」創立に参加。40代には日本画家の登竜門である山種美術館大賞展大賞受賞など著名な美術賞を総なめに。国際的にも活躍の場が広がります。50代、精力的な発表とともにNHKはじめテレビ各局で平松礼二特集が組まれるように。鎌倉にアトリエを移します。58歳のとき発表した「印象派・ジャポニズムの旅」は、国内外で大変な話題を集めました。「印象派」の起爆剤が「江戸・ニッポンの美への驚愕」とするならば、100年の時を超えて、現代の日本美をつむぐ平成の日本画家が、モネやゴッホ、印象派の画家達の視線を探り、そこから見える日本美を描いたらどうなるか、という壮大なテーマに挑戦します。
 “フランスのオランジュリー美術館でモネの大作「睡蓮」を見て、鮮烈な衝撃を受けました。そこでは日本の美の象徴である「かざり」「自在性」「あそび」がふんだんにつかわれていました。それも西洋の画家の作品。この驚きを作品に映したいと感じたんです。日本人は残念なことに誇りうる優れた文化を持ちながら自国の芸術に対して非常に関心が薄い。だからこそニッポンの創造力を、いま画家として探求したいと思ったんです。”ジャポニズムシリーズ発表から10年を経て、「日本美の特質は、世界性がある。」と断言します。2000年より安井曾太郎、杉山寧、高山辰雄のあと、月刊『文藝春秋』表紙画を担当、現在に至ります。

 平松礼二がこのたび挑戦するのは、江戸〜現代〜未来、日本人が創る世界性のある美を探る旅「ジャパン・インパクト」です。江戸芸術を範とし、距離・時間を越えた想像力をはためかす美の冒険家、平松礼二、日本の北から南まで、日本の美を穏やかにみつめる平松礼二、究極にデフォルメしたニュー・ニッポン・デザインを遊ぶ平松礼二、そこには現代日本に燦然と輝く、普遍の日本美が表れます。



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