林 美木子

2019.2.22

平安の昔 御姫様たちが遊ばれた 有職の美を現代に

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        【オリジナルの嵯峨人形が生まれるまで】


「ずっと人形を作るなら唐子をやりたくて、資料を準備してきました。息子のお尻の写真も役に立っています。10歳までの子供は、神と人の間にある神聖なもの。存在そのものがありがたいのです。」

 

最初の状態。ここから付けたり削ったり。胡粉をかけたり磨いたり。「『人形は自分で立てなアカン』と父に言われたので、必ず自立できるように作ります。小さくても手を抜くところはありません。」普通の彫刻刀と比べると・・・カメラに写らないくらい細い刀。プラモデル専門店で入手したフィギュア用の刀を愛用。

雑誌「ふでばこ」を置いて、小ささを表現してみました。
超特大で6cm、小さいものは3cm!

完成形。表情が楽しい!衣装の文様も、ちゃんと胡粉で盛り上げ、金箔を貼り、色を入れて・・・という作業が施されている。面相の良さを支える筆は、命毛にあたる1本か2本しか作品に触れていないのに、絵を描いているだけですぐ消耗してしまうそう。

是非、展覧会場にてご覧ください!

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